志望動機とは
その企業に入りたいという意思を示すものになります。
中途採用で約20%が志望動機・志望理由を重視するといわれています。
採用担当者側からして志望理由がないと「本当に当社に来たいのか?」「当社と似た他の会社でもいいのではないか」と思ってしまいます。
自身が採用担当になったとしましょう。
同じような年齢、スペック、経歴のある人がいます。
雇いたいのは志望動機を書いている人と書いてない人どちらでしょうか。
また、「雇いたい」と思えるような志望動機はどんなものでしょうか。
志望動機を書くにあったて(事前準備)
志望動機を書くには企業を知らない事には書けません。まずは応募先の企業を徹底的に研究しましょう。
そのうえで企業と自分の共通点を探します。
働く価値観・仕事選びの軸・どのように働きたいかの3点を考えるとその企業に対して魅力的に思っている部分が見えてくるはずです。
すぐに共通点が見えてこない場合は以下の項目を考えてみましょう。
自分自身について
人柄/能力/スキル/価値観・大切にしていること/仕事/興味・関心など
応募先企業について
事業内容/社風/理念/求める人物像/仕事の内容
自分自身が今までこのような経験をしたからこの職種関心があり、御社に、、、という部分があるはずです。
志望動機の書き方
志望動機は【共通探し法】という手法を使って作成します。
共通探し法とは自分と応募先の企業との共通点を結び付けて書く方法です。
共通探し法
①自分がどんな仕事がしたいのか
②会社がどういうことをしているのか(事業内容など)
会社のどこに魅力を感じたのか
③御社で就職したらこういうところで貢献したいです
④入社後どうなりたいか・どういう風に貢献したいか
以上の手順で志望動機は書きます。では具体的にどのように書くと良いのでしょうか
①どんな仕事がしたいのか
→転職理由と結びつけて書く。なぜその仕事がしたいのかも書くとよりよくなります。
②なぜ当社でないとだめなのか/なぜ当社を選んだのか
→似たような会社はいっぱいあります
会社について調べて見ましょう。たくさん調べれば調べるほど会社の特徴や強みがわかってきます。その中で自分が魅力的に感じた部分を取り上げて見ましょう。
③当社でなにができるのか
→自分のこれまでの経験を生かしてできることはなにか(業務内容や資格など)
どういうところで貢献したいのか
④当社でなにがしたいのか
→入社後なにを実現したいのか
どういう風に貢献したいのか
例:「○○(自分の経験・長所)を生かして△△(こういうところ)で貢献したい」「◻︎◻︎に挑戦したい」
あまりよくない志望理由
もしかしたらあなたもやってしまっているかもしれません。心当たりはありませんか?
あまりよくないとされる志望理由を見ていきましょう
・「経営理念に共感しました」だけを記載する
なぜならば経歴理念に共感した、という文だけでは使い回しができてしまうからです。なぜ共感できたか、自分なりの具体的な理由があればこの志望理由は使えます。
・勉強したい
会社は学校ではありません。学ぶというインプットの場ではなく学んだ知識を活かすアウトプットの場です。勉強したいという受け身な態度は好ましくありません。
・福利厚生などの働く条件
これを志望理由にするのはだめというのはよく聞きますよね。もちろん企業を選ぶ上では重要な条件です。しかし、それを志望動機として書いてしまうと「プライベート重視なのでは?」となってしまいます
志望動機が完成したら
以下項目をチェックしてみましょう。
・抽象的な表現になっていないか
→なるべく具体的な数字を使用しましょう。そうすることで読み手に伝わりやすくなります。
・「~思います」と書いていないか
あくまで「相手の受け取る印象を弱めたいとき」に使う表現になります。あまり志望動機で使うには好ましくありません。「入社後は○○というところで貢献したいと思います」よりも「入社後は○○というところで貢献したいです。」の方が意思が伝わりやすいですよね。「思います」という表現はなるべく避け「です・ます」「考えます」「存じます」といった別の表現に変えてみましょう。
・具体的に書けているかどうか
主語・目的語が抜けていないか、5W1Hでだれが、いつ、何を、どのようにが分かるように書いていますか?
例えば「入社後貴社の○○を通じて成長したいです」という文章、今一つ具体性に欠けてしまっていますよね。
具体的にどのようにして成長したいか、自分のどのような部分を成長させたいか、といったところを記載する必要があります。
最終チェックとして
あなたが採用担当者になったつもりでもう一度完成した志望動機を読み返してみてください。
自分ではわかるように書いているつもりでも相手にとっては分かりにくい表現があることも。
何回も試行錯誤してより良い志望動機を完成させましょう。