ロボットを中心としたIT・AIなどの発展により、「近い将来なくなる仕事」みたいな記事をよく目にするようになった気がします。
また、自動車業界を筆頭に次世代モビリティ事業 MaaS(Mobility as a Service) への転換を加速してますし、全産業 がICTをテコに、XaaS(X as a Service)、つまり、サー ビス化する時代になろうとしていますよね。
転職者にもこのような影響による危機感なのか、「組織主義」から「個人主義」みたいな考えかたの人が増えているような気がします。
YouTuberの台頭などもあってか
「好きなことを仕事に」みたいな流れって社会全体のトレンドのような気もします。
よく転職者の方々と話をしていると
「好きなこと」を仕事にしたい
だとか
「やりたいこと」
を仕事にしたい
という方がいますが、私はこの考え方「半分正しくて半分間違っている」と考えております。
そんなこんなで、最近思っていることをつらつら書ければなと思っております。
自分には何ができるのか考える
「好きなこと」を考える前に「自分ができること」を考える必要があるのではないでしょうか?
そもそも好きなことでお金を稼げているのなら、今のあなたは転職市場にいないはずです。
好きかどうかは仕事を選ぶ上で関係ないと考えています。
・嫌いなことでも、できることなら社会から必要とされる人材になれる。
・自分が勝てるポジショニングを理解する。
この2点って結構重要です。
マトリックスで考えて見ましょう
要は上2マスにあなたが位置してる状態の市場を目指すべきだと私は考えます。
右上に来たら人生無双モードですよ。
各界の一線で活躍しているような人たちはこの右上のマスに当てはまるような人なんでしょう。
しかし、好きなことで人並み以上のパフォーマンスを得れる方は世の中にどれくらいいるのでしょうか?
9割以上の人々が好きなことで飯は食えません。
仮に好きではないことでも、人より得意なことがあれば必ずどこかで必要とされます。
お金を得ることができます。
「好きなこと」で金を得るのではなく、「できること」を身につけて金を得ることを考えるべきであると考えます。
もちろん「好き」で「できること」があるならこの上ない幸せです。
ただ、大半の人がこの2つがリンクしないことが多いのです。
「できることがわからない」
これ言う人めっちゃ多いです。
この問題の多くは
評価に対する「価値観」にあると私は考えております。
最初から人並み以上のパフィーマンスを得れる人はいません。
きっと人より得意なことがある人は、
「これだったら人よりは良くできる」
という得意分野を見つけて、積み重ねの努力をされてきたはずです。
だからこそ、「人よりちょっと得意」が「専門性」とい武器に変化し、
市場価値の高い人材になっているはずです。
日本では、数学だけ100点で、英語30点ならセンター試験では通用しませんよね。
相対的に点数が高くないとダメなんです。
まさにこれが間違っているんです。
学生時代から、どこかでみんな躓いちゃってるんです。
だから「できることがわからない」
人より飛び抜けた何か1つを徹底的に極めるより、全体最適が良いとされる教育ばかり受けてきたからなんです。
私は関西出身なのですが、学生時代過ごした環境がたまたま良く、関西では一流大学と言われる学校に通う友人が多くいました。(私は三流大学でしたが。笑)
ただ、私より勉強すごいできて優秀な人材にも関わらず就職試験で落ちまくってる人が結構いたんですよね。
これこそ、「自分のできることが」わかってない人たちの典型例だったんです。
小学校から、ずーと平均的にそこそこの点数を取り続きてきた人には、「自分には何ができるのか」がわからず、
「得意なこと」をただただひたすら伸ばす努力をしてこなかったらのではないでしょうか?
まず、この、満遍なくできる人が良いという考え方ら「尖ってるやつ万歳!」くらいの考えに変換する必要があります。
自分の間違っている「価値観」を理解すべきです。
人から与えられたことをそこそこのレベルでこなせる人材は市場価値は高くありません。
20代30代の方なら、今からでもまだまだ間に合います。
自分のできることを専門性に変化さす努力に注力すべきです。
「できること」の考え方
まず、あなたが今までの職務経験でやってきたこと、一つ一つ紙に書き出してみてください。
自分の経験の棚卸を行う必要があります。
仮に職務経験を書き出したものがこうだったとします。
・B to C既存営業
・B to C新規営業
・営業チームリーダー(5人ほど)
・通信業界での業界経験
ちなみに上記の内、上2つは「専門性」であり
下2つは「経験」と分けることができます。
「専門性」と「経験」を分けるには理由があり、
年齢によって身に着けるべき能力が違うと考えます。
若い方ほど「専門性」を身に着けるべきなのです。
なぜなら、「専門性」が高い人間にほど「経験」できる機会が巡ってくるからです。
それに、「専門性」は誰でも時間をかければ身に付けることができます。
だからこそ、若いうちは専門性を磨く必要があるのです。
一方で、「経験」は汎用化されにくい傾向にはあります。
20代30代で身につけた専門性を武器に経験を積んで行けば、市場価値の高い人材になれるということです。
「これだったら人よりそこそこできるかな?」みたいなものって1つくらいあるはずです。
それを徹底的に追求すべきです。
追求したことは専門性へと変わるはずです。
まとめ
・嫌いなことでも、できることなら社会から必要とされる人材になれる。
・自分が勝てるポジショニングを理解する。
・若い方は専門性で勝負する。
・尖ってることは悪いことではない
じゃ40代以上の人はどうすればいいの?
みたいな意見もあるとは思われますが、このコラム以外で紹介できたらなとは思います。
「したいこと」「好きなこと」という軸ではなく、
「このフィールドなら自分は勝てるのか?」と言う市場分析をすべきです。
また若い方ほど、
専門性を身につけれる環境なのか、自分ならどんな能力があるのかを考えて転職活動に取り組んでいただけたらと思います。