皆様は「科学的な適職」という本をご存じでしょうか。
科学的根拠に基づき適した仕事を探すことができる・キャリアの選択に答えを出せるという本です。
この根拠に基づき仕事を探すとより幸福に仕事を行う事ができます。
では実際にここでいう「適職」とはどういうものになるでしょうか。
適職の定義
あなたの幸福が最大化される仕事
とこの本ではされています。
どうせ仕事をするなら幸せに働きたいですよね
転職を考えていなかったとしても今の仕事が適職かどうかを見極めるのは重要です。
歳おいた時に「この仕事じゃなかった」と悩むこともあります。
難しい悩みですが終身雇用制度も崩壊している点や
平均寿命が延びている事から働く期間、お金を稼がなければいけない期間も
私たちの時代では長くなる可能性があります。
その為適職を見つける事は重要になってきます。
つまり適職を探すという事は今就職活動や転職活動をしている・しようかどうか悩んでいる人だけでなく
ずいぶん長い間一つの仕事をしている人にとっても重要な事になってくるのです。
しかしながら私たちは仕事を探すうえで4つも幻想を抱いているというのです。
つまり仕事を探すうえで大切な事を勘違いして選んでしまっているという事です。
では具体的にどのような事があげられるのでしょうか。
仕事選びの最大の幻想とは
これから仕事選びにおいて皆さんが抱いている幻想・つまり勘違いしている事をご紹介します。
勘違いしてしまっている人は多いはずです。
確かにこれらの幻想で仕事を選んでも短期的な満足感・幸福は得られますが
長期的には得られないのです。
今回はその幻想を5つご紹介します。
1.好きを仕事にする
やりたい事で生きていく、というのはよく聞きますよね
「やりたい事を探してそれを仕事にする」
あの大人気Youtuberもよく言っているセリフだと思います。
だから人は好きな事を探して、見つけようとするのだと思います。
しかしそれがこの本では違うというのです。
適合派と成長派タイプ
人は好きを仕事にしたい適合派タイプと仕事を好きになる成長派タイプで分けられます。
多くの人は適合派タイプだとされています。
適合派タイプは長続きせず、成長派タイプは長続きすると言われています。
適合派タイプは理想を追求しすぎてしまうことや期待が大きくなってしまうことがあります。
その為嫌な事があった時に「こんなはずじゃなかった」とギャップを抱く事が多く、
長続きしにくいのです。
一方成長派はトラブルに強いとされています。
情熱があるから努力するのではなく、努力した結果情熱が生まれるとされているからです。
つまり注いだリソースの量が情熱を生むという事になります。
自分が費やした時間が気持ちの強さになり、そしてそれが成長につながると心理学上でいわれています。
つまり、はじめから好きな仕事を探すのではなく、与えられた今ある仕事に情熱を注いでみて
仕事を好きになる方が幸せになれるという事です。
その為好きを仕事にすれば幸せになれる、という事は幻想となります。
確かに理想を追い求めるよりも、与えられた仕事をこなして成長しようとしていく事のできる人の方が
嫌な事や困難なことがあっても耐えていけそうですよね。
皆さんもついつい仕事を探すうえで理想を追求しすぎている部分があるのではないのでしょうか。
2.お金で仕事を選ぶ
年収400万円までは幸福度は上がっていきますが
年収400万から500万円からの幸福度アップは難しいそうです。
つまり500万円から800万円になろうと幸福度は大差がない、という事になります。
また、年収800万円以上になるとどれだけ年収が上がろうが幸福度に大差はなくなります。
500万円~800万円の幸福度は緩やかに上昇するのですが、800万円が1000万円になろうと幸福度には変わりないのです。
確かに給与も仕事を選ぶうえで重要にはなります。
しかし極端に低い給与・生活水準を保てない・能力に見合っていない等の事がなければ
給与は仕事を選ぶうえで優先度を低くした方がいいという事になりますね。
3.伸びる業界・伸びる業種
よく「伸びる業界・業種に転職しましょう」といいますよね。
今でしたらIT系が熱いと思います。
しかし学者や専門家ですら伸びる業界・業種をあてられる確率は50%ほどだと言われています。
確かに「市場価値を上げる」為の転職でしたら「伸びる業界・業種」と予想されている所に転職する事は
有効な手段であると思います。
しかし伸びる業界・業種に就職したとしても幸福度は変わりないのです。
4.仕事の楽さで選ぶ
激務か楽な仕事でしたら誰もが楽な仕事を選択すると思います。
しかしながら「適度なストレスが幸福に不可欠」とされています。
スキルがあるのにそれに見合っていない事をするのは「退屈」になってしまうのです。
そして難易度もスキルも双方とも低い仕事は「無気力」となってしまいます。
難易度とスキルがちょうど拮抗している所、
自分にちょうど出来て、ちょうど難しい所、それができた時に達成感はあります。
自分の市場価値を少しずつ上げていく為にも「楽な仕事」を選ぶのではなく、
自分にちょうど出来てちょうど難しいような仕事をしていきましょう。
また、面接で見えを張って、できない事を「出来る」といってしまうといざ入社してから
自分の能力よりも高い水準の仕事を任せられることになってしまいます。
その結果「不安」によるストレスが大きくなり幸福に働く事ができなくなります。
面接で見えを張る事は後々苦労する事はもちろん、幸福に働く事ができなくなる要因にもなります。
就活はもちろん、転職活動においても内定をもらう事がゴールという事ではありません。
幸福に働く為にもくれぐれも面接時に見栄は張らない様にしましょう
5.性格診断で選ぶ
転職サイトでも「適職診断」や「性格診断」等があり、「あなたにはこの仕事が合っています」
と自分に合っている仕事を診断する事ができます。
「自分に何の仕事が合うのか分からない」というようなときに
皆さんやりがちの方法だと思います。
しかしこれも幻想の一つになります。
ネット上での適職診断などは幸福に働ける仕事を探すうえで全く持って宛にならないということですね。
おわりに
いかがでしょうか。あなたもきっと幻想を抱いていたのではないのでしょうか。
じゃあ一体なにを基準に仕事を探せばいいんだよ!という風に思われる事でしょう。
次の記事では具体的になにを基準に仕事を探せばいいのかを明記致しました。
そちらをぜひご覧ください。