転職すれば年収が上がる?下がる?実態について考えてみた

昨今大手人材会社などが「転職して年収アップ」などをうたった広告を大々的に
出稿しているのが個人的にとても目につきます。

実際のところ転職で年収が上がったりしてるん?
と気になったので調べてみました。

転職して年収は下がるのか。

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO24990210S7A221C1000000/

リクルートワークス研究所副所長 中尾氏が執筆している記事によると

 

『転職の翌年に年収が10%以上アップした人は31.4%、10%以上ダウンした人は44.3%と、ダウンした人の方が多い。ただし、正社員に限ると10%以上アップは35.4%、10%以上ダウンが34.1%と、アップした人がダウンした人を少し上回る。一方、非正規社員では、10%以上アップが30.7%、10%以上ダウンは46.8%で、ダウンした人の方が多い。』

と書かれています。

求職者全体で考えた場合はダウンした人が多いといえるが、あくまでこれは「非正規雇用」も含む統計です。

正社員だけでの統計では10%以上ダウンが34.1%となっている。
この数字を低いと捉えるか、高いと捉えるかはあなた次第ではありますが、

約3割の人が「年収が下がった」と回答しているという事実を鑑みると私は高いと感じてしまいます。

 

このデータだけをみると、本当に転職して年収アップが可能なのか疑問です。

 

ただ、そう悲観的にもならないでいただきたい。

 

下記の表によると

 

『転職1年目は、30歳代前半までは年収が10%以上アップした人が多く、35歳~44歳では10%以上アップとダウンの割合が拮抗し、55歳以上では10%以上アップした人は2割弱、過半数が10%以上ダウンしている。
それが転職2年目になると、15歳から54歳までの各年代で、年収が10%以上アップした人は半数前後いる。また、55歳以上でも3分の1の人は、年収が10%以上増加しているのだ。つまり、転職2年目になると、年収が上がるのは若年層だけではないといえる。』

 

そう、実は2年目から上がってるケースが多いのです。

データからは

「転職すれば年収が上がる」とはいいにくが、

「下がる」ということの根拠はないことが実証されているのです。

 

 

 

 

年収基準で求人を探すのはやめるべき

 

現状の待遇などに不満を抱き、転職を考える人が多いと思います

先ほどの例でいえば転職は年収アップの方が確率論で行けば高いといえます。

 

しかし、「年収」だけをベースに考えて転職してしまったが故に失敗したケースもよく耳にします。

 

この失敗の主な原因は

年収が上がる=転職先の企業からの期待値が高い

という理由で結果をふるえない場合です。

 

 

「高いパフィーマンスを発揮すればいい」
と思うかもしれないが、
そもそも高いパフィーマンスを発揮できていれば、今の会社で評価をされているはずです。
一度自分を見つめなおし、現状の仕事ぶりを冷静に分析してみてください。
転職したい人ほど、今の会社で期待に応えられていないケースが多いようにおもいます。
そのような人が他社に行きパフォーマンスを発揮できるかは疑問ですよね。

単純に年収だけを望んでの転職は危険であるといえるのではないでしょうか。

年収を基準としてお仕事探しをされる方は非常に危険といえるかもしれません。
自分の能力というのをしっかり理解してから転職活動に取り組んでください。

 

 

 

 

いくら能力が高くても「年齢」には勝てない

弊社では「人材紹介業」を行っており、現に関西圏の求人だけで数百件は求人を保有しています。
しかし、、、、
「年齢」を重ねていると不利になるのは言うまでもない。
この際はっきり言うと、

40代以上で転職して年収が前職以上、若しくは同水準で転職できる方など本当にごくまれです。

もちろん、私たち人材会社としては、希望をすべて叶えて上げたいとは思います。
しかし、その希望を叶えれることって本当にごくまれなんです。

もしかしたらまだまだ私たちの努力が足りない部分もあるかもしれない。

しかし、

「資本主義の原理原則上無理なんです、はい。」
よっぽど優秀で、他の人ができない技術・経験などをもっておられる方は別かもしれませんが、

というか、そのようは人はエージェントを利用する前にどっかの企業から声がかかります。

 

弱肉強食の世界である以上、こればかりは仕方ない部分もあるんですよ。

企業があなたの求めていないです。

もっかい言います。
「企業が求めていないんです」

胸が痛くなりますよね。
こうして、現職より年収を下げながらも転職する中年以上の方って意外といます。

ただ、個人的な意見としては、労働人口が減っている中、企業側も求職者を絞る
なんてことしてる余裕はないんじゃないのかな?と思ってます。

しかし、有効求人倍率が高いからと言って、「年齢」に対する敷居が低くなっているかといわれると
企業側の「年齢差別」に対する意識変化はしていないのが現状なんですよね。
企業側も要は「わがまま」なんですよ。
絶対値のパイが減っているにも関わらずその事実に目を向けようとしていないんですよね。

だから、私たちのような「人材会社」みたいな会社がタケノコのようにその辺にゴロゴロ乱立するわけなんですが、、、

 

人材業界って個人的な意見としては悪循環に陥っている気がしております。

 

 

まとめ

・転職すれば年収アップは確率論的に充分あり得る

・年収だけで求人を選ばないべき

・40代以上の人が転職するなら慎重に行っていただきたいです。

 

転職をするなら自分の市場価値というものをしっかりと理解する必要があります。

職歴としは充分でも「年齢」という理由だけで企業は簡単に

「不採用」を出します。

 

転職エージェントをうまく活用し自分の市場価値というものを理解するのも一つの方法かもしれません。

 

 

 

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